でこ小説

□ニ
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着ぐるみの短い足を駆使して隊長はぴょんっと飛んだ。
「え、なんか凄い!」
「ただの怠けもんや」
犬が称賛の眼差しを、隊員が批判的な眼を向けた。
「いーんですよぅ!じゃ、副隊長よろしく!」
「えー…また俺かよ。んーと…前回、始まりました『それいけ!何かし隊』ですが、第一回目の活動が…えっと」
「第一回『四人の中で誰が一番長くお風呂に入ってられるかが知り隊!』」
犬と隊員が声を揃えて言った。
驚く副隊長。
かけ直した眼鏡がずりっと落ちた。
「…あぁ、うん。そう、それです…で、前回活動をすると決めた…んですが尺の関係で今回も第一回の活動をしています。っていうか今回も風呂まではたどり着かない気がする」
「えーなんで!?」
副隊長の言葉に犬が驚きの声をあげる。
「いや、だってその風呂の会場を犬ん家にしたせいで隊長がへばってるから」
「うちはすぐそこだ!」
「もう犬のその発言信用ならん!何回もそのセリフ聞いたわ!っていうか犬ん家って本当にどこまで田舎なの!」
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