でこ小説

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「ご飯食べよ?駄菓子屋さん。俺、お腹減った。カレーいいにおいだよ」
「駄菓子屋はカレー大好きだよな?一緒に食おうぜ?絶対うまいから」
「そんなに拗ねんなよ駄菓子屋。あんまり腹減らすとまた腹痛になるぞ」
ホストたちも自分たちの食事のためになんとか駄菓子屋の機嫌をとろうとする。
「だって…みんなが仲間外れにしたべ」
寂しかったべ、と駄菓子屋は頬を膨らませて呟く。
「そんなことないですよ。誰も駄菓子屋さんのことは仲間外れにしてないですって」
「でも学新だってさっき外いってたべ?」
「それは駄菓子屋さんがカレーにつける福神漬けとらっきょう勝手に全部食べちゃったからでしょ?いくらお漬物好きでもそれ単体だと塩分採りすぎです」
だから買い物に出たんじゃないですか、と学新は言った。
「だ、だってお腹減ってたから…冷蔵庫に入ってたべ」
「お腹減ってるならご飯たべて下さい。皆さん駄菓子屋さんが食べるの待っているんですよ?いつまで待たせる気ですか?」
「うぅ〜」
「唸ってもだめ」
「………」
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