でこ小説

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「おぅ。休め。登場回数はどうでも良くねぇよ」
「あれ?どうしたの?」
「あーでこであーなの」
お嬢が凄く適当な発言をする。
「いくらここの小説だからって手ぇ抜きすぎじゃね?イッシーもホストくん早く診てやんな」
「わかってるよ」
「ん?お嬢ちゃんも怪我してない?」
「…してない」
「嘘だろ」
「してないっての」
「口調変わってるよ?」
「変わってねぇよ。いつもと一緒だし」
「正直になれよー」
「うぜぇよ。ってか会話文で行数稼ぐな作者!」
「仕方ないだろ文才ないんだから。ほら、着いたんだから早く入れ」
『え!もう着いたの?』

「そーいえば」
ぬいぐるみがいっぱいのファンシーな診察室は、大人四人が入ると狭い。
「俺サボりじゃないから。仕事終わって駄菓子屋行くところだったから」
「よく喋るなお前は。ちょっと脱脂綿とってくれ」
白衣を着た医師は腕捲りをしてホストの容態を診ている。
「…どう?」
捻挫した足を保育士に包帯を巻いてもらっているお嬢は心配そうだ。
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