でこ小説

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「わりぃが時系列については突っ込まないでくれ」
繁華街のとある場所で騒ぎが起こったあと。
苦虫を噛み潰したような顔をして医師はホストを肩に担ぎ、お嬢を引っ張っていた。
道行く人はそんな奇妙な団体を見て見ぬふりをしながら通り過ぎていく。
「イッシーさん…すみませんでした」
ホストの顔はネオンに照らされて、その体調の悪さを知ることは出来ない。
しかし、額から流れる汗や震える身体がホストの苦痛を訴えていた。
「ホスト、俺の言ったこと覚えてっか?」
医師はそんなホストの言った言葉を軽く一蹴する。
「えーと」
「大怪我すんなって言ったよな?忘れてないよな?」
「はい」
「破った上にしかもてめぇ今回はまた派手に暴れてきたみてぇだなぁ。いい根性じゃねぇか」
「えへ☆」
「…よし、診る前にとりあえず殴らせろ」
「いやん…いや、本当にやめて殴らないで!ごめんなさいすみません!」
医者とホストが二人でじゃれあっているのを、お嬢は冷めた目で見ていた。
「………」
「お嬢?」
「ホスト…」
「え?なに?」
「なんで元気なのよ!」
「きゃー!」
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