でこ小説

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「今日はカレーだべ!」
夜が深まるにつれ一層凄味を増す繁華街。
その片隅にある、木造建築の駄菓子屋の目の前には三人の人影があった。
「………」
「どうしたの、駄菓子屋さん」
「…初めてぼろ屋ってゆわれなかったべ」
「良かったじゃない」
「うん…」
人影の一人である駄菓子屋は内心、ぼろ屋と言われなかったことに対して寂しさを感じた。
「感じてないべ!お嬢、ホスト、地の文はやっぱり失礼なやつだんべ!」
「あはは、駄菓子屋さんは可愛いなぁ」
「ちょっとホスト時間」
きぃきぃと騒ぐ駄菓子屋の頭を撫でていたもう一人の人影であるホストは、残った人影の正体、お嬢に止められた。
「あぁ、ごめん」
「もう行くわ駄菓子屋、また後でね」
「うん!待ってるべ」
手を降る駄菓子屋に二人は笑顔で答えた。

「ホスト」
駄菓子屋に見送られ、曲がり角を曲がった瞬間。
「実は今日、ホストの仕事休んでるだろ?」
お嬢はホストと繋いだ手を振り回した。
先ほど、駄菓子屋といたときとは違い、口調も雰囲気も本来の性別の通りになっている。
「あー、バレた?」
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