ぽん小説

□橋を渡りきるまでの話
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全ては、太陽のせい。
そう言って、お母さんを殺した人がいたってなんかで聞いたことがある。

だから、ね。

「ここからさ、落ちたら死んじゃえるかなぁ?」

どしゃ降りの雨の中。
氾濫してコーヒー牛乳みたいな川の、橋の上。
お気に入りのオレンジ色の傘をくるくる回して、今の今まで元気にお喋りしていた彼女がこんなことを言い出した。
これは、驚くことじゃないんだよね。
そうだよ、きっと。
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