でこ小説

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わいわいと賑やかな子ども達を外に出て送ると、いつの間にか学新の横に駄菓子屋が立っていた。
「駄菓子屋さん勘定終わったんですか?」
「考えてみたら、ホストが細かい作業が得意だし、いいやって思ったんよ」
何故か得意げに胸を張った駄菓子屋に、学新は何回目かのため息をついた。
そして駄菓子屋に一言いおうと口を開いた時。
「今日はカレーなん?」
駄菓子屋が学新より先に口を開いていた。
「え?あぁ…はい」
「楽しみだべー!」
カレーが嬉しいのか、それだけ聞くと駄菓子屋は手足をバタバタさせながら店内に入っていってしまう。
「駄菓子屋さん…」
学新はこっそり、実はここに来る子ども達の中で駄菓子屋が一番子どもなのではないかと思い、今日一番のため息をついた。

つづく…のか。
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