思い出す笑顔

□空に色なんてあったんだ
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ミストレが言う。
「バタップ、きみって世の中の事、何色だと思う?」
それに、何故かエスカバが答弁する
「俺、黄色。女子のさ、黄色い声がやまないんだよ」
すると今度は眉を寄せたミストレが言う。
「君に聞いてないんだけどさエスバカ」
まぁそうだろう。というか名前が違ってる気がするのは気のせいか
「ていうか君も答えてよ。バタップ」
そういわれても…と口ごもる
「じゃぁさ、君が外に出たときの気持ち、どの色だと思う?」
そう言って色鉛筆とB5の画用紙を差し出す。どこに持ってたんだそんな物
「えっと俺h「だから黙れよエス馬鹿」うっわ漢字になった!!ひでぇ!!」
仲が良いな。そう呟くと両頬をミストレとエスバカに殴られた。あ、間違えたエスカバだ
「は〜や〜く〜」
そろそろミストレがキレそう…というかもうキレてる
色か…
よく分からないんだよな。色って。
そう思っててきとうに色鉛筆を取った。思ったままの色を
・・・・沈黙が広がった
「君って…色…分かるの?」
「バタップ。こっちは白、こっちは黒。分かる?」
「それくらい分かる。だから塗ったじゃないか。」

灰色に

シュミレーションを確認しているときのことだった
突然目眩がした。息が、続かなかった
「どうする?休む?それとも気分転換に過去でも行ってくれば?」
「・・・そうしてみる」シュウッ
「うわ、本当に行ったよあいつ。」
「純粋なんだか病んでるんだか解らないな」
「はい?」

今日も空は灰色で
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