箱の中の奇跡
□短編(?)詰め
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短いです
すっごい短いです
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ひやり、
頬に冷たい感触が走った。
こんな真冬に。誰の仕業だ。
明らかに自然の冷たさではない感触に
不快感を持ちつつ振り向けば
「よぉ仙道」
にやっと笑いかける郷田の顔が見えた。
そんな奴の手には、霜づいたシャーベットが握られていた。
「!――郷田ァよりによってなんでこんな寒いときに
アイス何か持ってんだい?」
「仙道にあげようと思って」
「俺を凍死させる気か」
「いいだろ別に。どうせお前ん家いったら熱くなんだろ?」
「///!?―そういう問題じゃ…tkウチくんのかよ」
「ああ」
「ったく。当たり前のように言いやがって」
先程まで冷えていた頬は熱を持っていた