白いキャンバスに描く

□保護者な男
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…良平くん、誘えばよかった、かな…

や、僕みたいなのが誘ったって、嬉しくない、よね…


さっきまでの嬉しさが嘘みたいに沈んでく。

頭を振って、その考えを吹き飛ばし、カバンとスケッチブックを机に置いてクローゼットを開けて着替える。


あ、寮の説明、するね。

この寮は五階建て。
一階には食堂と大浴場。
二階から四階が各部屋で二人部屋。
五階は一人部屋で、いろいろ条件をクリアしてから望んだ人が入れる。

良平くんは、どこなんだろ…

部屋は、自分の所しか知らないけど二段ベッドが入って左側、右側には机が二つ並んでる。
手前にはクローゼットがついていて、奥には窓。
お風呂はついてないけど小さいシャワー室があって、洗面所とトイレはちゃんとあるんだ。
洗濯機も置いてあるし小さい冷蔵庫もある。

門限は23時。
と、言うか、23時に点呼があるから、それまでに部屋にいなきゃいけない。
土日は外出届けを出せば家に帰れる。

…こんなところ…かな?


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