まぜまぜ
□お疲れ様
1ページ/2ページ
※166th downより
「スッゴかったじゃん、最後…」
鈴音が最後まで言い終わるうちに、セナは抱き着くようにして意識を失った
「おつかれさま…。セナ、背、伸びた…?」
「ケケ、そりゃあ伸びんだろーが」
「妖一兄!」
「ほら貸せ」
眠り込んだセナを鈴音から奪うように軽々と抱え上げる
世話のやける、等と言いながらも表情は優しい
鈴音はそんな蛭魔を凝視した
「…妖一兄はセナの事好きなの?」
「あ?」
「だって、妖一兄セナの事見るときすごい優しい目してる」
「…さぁな」
鈴音は驚いた
否定しないと言うことは、肯定なのだろう。それともまだ自分で気付いてないのか
蛭魔の場合は確実に前者である事を鈴音は確信した
「妖一兄」
「………」
「セナ、頑張ったよね」
「…ああ」
その答えに満足したのか、先に行ってるね。と言うと、部屋に行ってしまった
一人残された蛭魔はセナを抱きしめるようにして支え、壁に押し付け、その唇にキスをした
「お疲れ」
呟き強く抱きしめた後、また脇に抱え皆のいる部屋へと戻っていった
お疲れ
(お前が居たからここまでこれた)