白いキャンバスに描く

□保護者な男
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歩いて5分のところにある寮は、男しかいない割には綺麗だ。
寮に着いて、部屋の場所を聞かれる。
素直に308号室だと答えると、手はそのままに部屋の前まで連れていかれた。



「あ…りが、と…」
「みつる、明日がっこ行くの?」
「え?!う、うん、行くよ」



明日は金曜日だし、学校はあるから普通に行くけど…?



「…一緒行こ」
「!、うんっ!」



思わぬ言葉に気分が上昇する。
これもきっと、彼を好きなせい。


スケッチブックを僕に渡して去っていった彼の背中を見送って、なんだか嬉しい気分で部屋へと入る。



「ただいま…」



一応声をかけるけど、同室者の林原林太郎(ハヤシバラリンタロウ)はまだ帰ってきていないはず。
林太郎はサッカー部で次期キャプテンって言われてるぐらい上手い。
サッカー部の練習は遅くまでやってるから、林太郎が帰ってくるのはだいたい7時〜8時の間。

今の時間は調度7時。

夕飯の時間が始まる。
僕は林太郎の他に友達はそんなにいないから、林太郎が帰ってくるまで夕食には行かない。


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