まぜまぜ

□愛してる
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朝目が覚めて、貴方が隣にいた

ただそれだけの事なのに

どうしようもないくらいの感情が胸に込み上げる

けして不快なモノなどではなく、暖かくて、優しいモノ



(この感情は…何だっけ…)





―愛しい…





(そうだ、愛しい…)



今彼が自分の隣で眠っている
それだけでも信じがたい事なのに
この人は自分を好きだと言う
愛していると


言葉と同時に昨夜の行為を思い出して赤面する
甘く激しく求められた
今まで自分をこんなにも愛し求めてくれた人がいるだろうか?
いや、いない

ダメツナと呼ばれている自分を必要としてくれる人など、どこにもいないと思っていたのに



この人は

こんなにも俺を愛してくれる



「いつまで見てる気?」

「うっ、わぁ!雲雀さん!お、起きてたんですか?!」

「うん」



そういいながらも、まだ眠いのかゴシゴシと目を擦る



「綱吉」

「はい」

「おはよう」

「!、おはようございます!」



また愛しさが溢れ出した
想いを止める事なく、雲雀に笑顔を向ける
雲雀も誰にも見せたことのない微笑みで応えた



「おいで、綱吉」

「っ……」



もともと距離のなかった二人が、雲雀の抱擁により互いの鼓動が混ざり合う



「ひ、雲雀さん…」

「何?」

「……大好きです」



呟くと、抱きしめる力が強くなった



「僕もだよ…」



愛しすぎて、綱吉の目に涙が浮かぶ



「愛してます」



雲雀の胸元に顔を埋めると、大きい手が頭を撫でる



「うん、僕も愛してるよ、綱吉」





愛しい愛しい愛してる
(もう、この想いは止まらない)

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