声を届けて

□第7話
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六日後のアングラビシダス前日
バン達は特訓が開始した日から毎日キタジマに通っていた。
そして…

「グラディエーターの負け、やったねバン!!」

「腕を上げたな、バン」

最後の最後で店長に勝つことの出来たバンは安堵の笑みを零していた。

「これならあれを使いこなせる」

「え?あれって?」

店長が奥から持ってきたのは丁寧に箱に入ったパーツ『ΣTX9』

「タイニーオービット社製の最新高速モーターだ」

「すごい、もう入荷したの」

子ども組は目をキラキラと輝かせていた。

「ほれ」

「え?くれるの?」

「あぁ、その代り、アングラビシダスでは必ず優勝しろよ」

「店長…ありがとう!」

「バン、アキレスのメンテナンス終わったから着けて見れば」

「あぁ!」


見た目は変わらなくても心なしか凛々しくなったように見えた。

「パワーアップしたアキレスか…」

「早速試してみるか?」

「あぁ!」

キタジマの扉が開いた。扉を見てみればそこには何時ぞやバン達にバトルを挑んだ郷田三人衆がいた。

「お前たちは」

「郷田三人衆」

「よっ、久しぶり」

人気は小さく長い髪をポニーテールに赤い特攻服とニカッポッカが特徴的な少女、リコが言った。

「リーダーが面貸せってさ」

「バンに用があるでごわす」

「ハンゾウが?」

「悪いけど今は時間がないんだ、やろうカズ」

そう言いDキューブの前に立ちさぁ、試合を始めようという時にリコが泣いて、いや正確には非常に分かりやすい泣き真似で頼みこみ仕方なく郷田の所に行くことになったバン達だった…


「なんで私たちが…」

「まぁまぁ」

郷田三人衆の後ろを歩きながら毒を吐くアミを宥めるユキノだったが郷田が何の目的で呼んだのかが気になっていた。

「悪いけど、ここから先へは行かせないよ」

黒いスーツを来た三人組が行く道に立ちふさがった。
ユキノとバンはすぐにその三人がイノベーターであることに気が付いた。


商店街の路地裏に誘導され突然勝負を挑まれた。

「三対一とかいい大人が恥ずかしい…」

「むっ…真白ユキノ、山野バンが負けたらあんたにはこっちに来てもらうよ」

「なっ?」

何故か突然バトルの商品になったユキノはキョトンとした。
地面にDキューブが展開されさぁ、これからバトルだ!言う時にバンが切り出した。

「ちょっと待て!お前らは父さんがどこにいるか知ってるはずだ!!」

「バン落ち着いて…」

「落ち着いてるよ!!」

「落ち着いてないから言ってる!冷静にならないと足元掬われるよ」

ユキノの声を聞いて冷静を取り戻したのかバンは落ち着きを取り戻した。

「うん、もう平気だね」

ニコッと笑い行って来い!!と言うユキノの声にあぁ!、とバンは元気よく返事をしバトルを始めた。
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