long dream
□怪我が治る魔法
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暦の上では季節は秋。
なのに外はまだとても涼しいとは言えない。
とはいえ冷房機器は既に役目を終え、世の受験生達が瞳に炎を宿らせている時期だった。
私はといえば、志望していた大学の推薦がもらえるか否かの答えが、まさに出ようとしている時期だった。
夏休みが明けてすぐに元々明るくはなかった髪の毛を黒く戻した。そして一緒に、髪の毛もばっさり切って顎のラインが強調されるような、ちょっと頭の冴えそうな髪型にした。
そんな時、ついに彼らが戻ってきた。