long dream
□はじめまして
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「今日はご飯がいらない日か」
学校の帰りにたけちゃんからメールがくる。彼らのスケジュールは変則的なため毎日たけちゃんがメールで予定を教えてくれるのだ。
放課後宿舎へ向かい、いつものように掃除をしていた。
RRRRRRR
洗濯物を畳んでいると、電話が鳴った。
「もしもし」
−あ、あき、おれ
電話の相手はたけちゃんだった。
「どしたのー?」
おそらく名前だと思われるハングルが書かれたパンツを畳み終えたところだった。
ちなみに、はじめは少し抵抗があったものの、パンツを洗うことなんて7千円のためならなんともない。
−今宿舎にいるか?
「いるよー」
−よかった。今から一人帰るからそれまでいてくれ
「え?」
電話は一歩的に切られた。
今日は宿題やんなきゃいけないのに…。
仕方なく宿舎のリビングで数式を説いていると、電話があってから1時間ほどで玄関のドアが開く音がした。