long dream2

□夢の国へ
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天気予報では雪が降ると言っていたけどなんとか降らずに訪れそうなイベントの前日。お昼少し過ぎた頃にじろさんから連絡があった。

「面接終わったんですか?お疲れ様です!」

―ああ、すっごい緊張したけどいけそう

「これで明日は楽しめますね!」

―そのことなんだけどさ、

良くない予感。

―金融の大手のリクルーターから連絡あってさ、明日面接になっちゃったんだ。

「何時からですか?」

―それがさ、6時からなんだ

明日のイベントは19時からだ。
窓にできた結露を指でなぞる。

「じろさん、明日は…」

―ごめんあき、また今度にしよう

「あ、はい…」

―ごめんね、あきが就活応援してくれるから頑張れる

「明日頑張ってくださいね」

結露をすくってもすくっても窓が晴れない。

どうせなら雪が降ってしまえばよかったのに。



手にした2枚のイベントチケット。友達を誘ってみたけど急だから誰も空いていなかった。一人で行く自信はない。

―あしたあきくるだから、たのしみ^^

チャンミンに電話しようとしたらメールが届いて、携帯を置いた。
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