long dream2

□おでこがこんにちわ
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忙しい年末だというのに、せっかく日本にいるからと言って彼らと映画を見ることになった。

今日は韓国映画。

レンタルショップでユノに指定されたDVDを借りて、ポイントが溜まったから500円オフのクーポンをもらった。



「えいっがみるー!」

ご飯を食べ終えたジェジュンがDVDを持って走っていき、いつもどおり準備をしてくれた。

6人で並んで映画を観ていて、つい口に出てしまった言葉。



「この人かっこいい…」

ばっと振り向く人が2、3人。


「チンチャ!?」

テレビ画面と私を交互に見ているユノ。


「あき、これすき!?」

短髪の青年を指差して驚いた顔をするジェジュン。


もう、映画に集中してよ。



「かっこいいよね?チャンミン」

チャンミンに同意を求めると、チャンミンも頷いてくれる。


“俺もかっこいいと思う”

隣にいたユチョンがやさしく微笑んで、加勢してくれた。


味方のユチョンとチャンミンに挟まれながらご機嫌で映画を見ていると、集中力を切らしたチャンミンが耳元でなにやら囁いている。




「おなかすいた」

予想通りの台詞に笑いながらも、キッチンに立った。

この前チャンミンには悪いことをしてしまったので、いつもなら1品のところを2品作ってリビングへ持っていった。

チャンミンは私からお箸を受け取ると嬉しそうにお皿を抱えて夜食を食べ始めた。





「クリスマスイブ、なにしてたの?」

純粋そうな顔で笑うチャンミン。

だけどなんとなく分かっている。



彼が気づいていることを。
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