long dream2
□変態、すき、すき。
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沖縄から帰ってきた日、今日もユチョンのリクエストでハンバーグを作ることになっていた。
ジュンスはデミグラスソースが好きだというのでセロリやにんじんを買って宿舎へ向かった。
玄関からリビングまで、音を立てずに言ったわけじゃない。
私が帰ってきたことに気づかなかった彼らが悪いのだ。
ガチャ
「あっはー!ゆのやーあっはぁー!!!」
「ヒョン!ヒョン…!あっはっは!!」
いつにも増して騒ぐ5人。
私の脳が、その場で何が繰り広げられているのかを理解するのに少々時間が掛かった。
だけど3秒後、こちら側に顔を向けていたユノと目が合って、やっと声が出た。
「キャーーーーーーーー!!!!」
「ア゛ーーーー!!!!!!!!」
先が私で後がユノの叫び声。
ユノの前に座り込んでいた4人が一斉に振り向いた。
リビングで繰り広げられているのは、
腕を下前方に下げ、
少し前かがみ、
全身の筋肉に力を込めて
それはまるでボディービルダーのようなポーズをしている、
素っ裸のユノの大撮影会だった。
急いで後退してリビングの扉を閉める。
…何やってるの何やってるの何やってるの!?
なんで裸なんで裸なんで裸!!?
あれは撮影?みんなで撮影会?
…なんで!!
ドアの向こうからは数名の叫び声が聞こえ、次の瞬間にはドアの擦りガラスに人影が映る。
瞬時にドアノブを力強く掴むと、案の定ガチャガチャと動きだした。
「あき!オープンー!ドア!オープン!」
その声はユノの声だ。
「いや!絶対いや!!」
擦りガラス越しに見える全身肌色の影。
おねがい、服を着て!!
ドアの開放を拒むものの、当然ユノの力の方が勝る。
ドアが開く!!