long dream2

□寒くなってきたね
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部室を出たらチャンミンからメールが来ていた。


―きょうのみんな


添付された写真を見て、思わず笑ってしまった。

隣の部室から出てきた広告研究会の人から変な目で見られる。



本日の写真は、チャンミン以外の4人が古い家屋の前で写っている。

だぼだぼのトレーナーをもんぺのようなズボンにインして、かつらを被って、鼻が赤くて。

きっと撮影か何かだろう。

まるでコントのような格好をしておどけた表情をしている4人。きっと撮っているチャンミンも同じような格好をしているんだろう。


―チャンミンもみせて

と返せば、



―いやー


と返って来た。


にやりと笑ったユチョンのドアップ画像と共に。


人物写真を撮るなら、彼らがいい。

今度宿舎にカメラを持っていってみようかと漠然と思うのであった。




間もなく近づいてきた大学のテスト期間に備え、今日も家で勉強をする。

韓国語は彼らのおかげで大分上達した。

時々先生に「それは若者言葉だよ」と笑われることもあったけど。


ある日の夜、開けていた窓から風が入り込んできた。

腕にかかる風が冷たくて、そっと窓を閉じる。

サイレントモードにしていた携帯を確認しようと開けば、数週間前に変えた待ち受けが目に入った。


花火大会の日、花火をバックに3人で撮った写真だ。
真ん中にいるユノが携帯を持って、私とじろさんが端から顔を出している。
顔はあまり写っていないけど、花火が綺麗に撮れたお気に入りの写真。


そっとペンを置く。


これを見て急にユノに会いたくなった私はおかしいだろうか。

時計を見てから、ドキドキしながら携帯を操作した。







―あき?
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