死神の遊び場
□日常が変わった日
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『ルナ・・・・。』
『なぁに?アテナちゃん!』
『単刀直入に聞くけど、ここはどこ?』
『ルナにはわかんない・・・。』
『えぇ〜っと?たしか・・・
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アテナの部屋
『相変わらすアテナちゃんの入れるココアは殺人的だね!』
『うるさいわよ?』
『ごめんなさい。』
アテナが少し怒ったように言うと、ルナは素直に謝った。
『よしよし。いい子ねぇ〜ww』
『えへへ〜ww』
アテナが頭を撫でてやると、ルナは子供のように無邪気に笑い、ハッ として『ルナ、子供じゃ無いもん!!』と涙目になりながら頬を膨らませてアテナを睨み付けた。
『はいはい・・・(その行為そのものが子供なんじゃない。まぁ可愛いからいいけどww)』
そんな会話をしていると、窓ガラスがパリーンッ
と音をたてて割れたかと思うと、何かが飛んできて気がつくと変な森の中にいて、今現在に至る・・・・
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・・・・っとこんなところかしら??』
『うん!それで良いと思うよ♪』
『って良いと思うじゃないわよ!あんた現状理解してないでしょ!?』
『う〜ん・・・?』
『・・・・・。』
アテナは はぁ とため息をつき、頭を抱えた。
『あんたに聞いたあたしがバカだった。』
『大丈夫だよ!!』
『何が?何かいい考えでも浮かんだの?』
『ううん。アテナちゃんはバカじゃないよ!』
『・・・。そうね。でもあんたはちょっと。いや、かなりバカね。』
『エッヘン!!』
『ほめてないわよ。』
『えぇ〜〜〜』
『とりあえず周りを探索しましょう。もしかしたら家があるかも・・・』
『い・・え・・・?』
アテナの言葉にルナが目を見開く。
『家・・・ってことは人がいるの?』
アテナは凄く嫌そうな、それでもって今にも壊れてしまいそうな表情で尋ねるルナの頭を優しく撫で、諭すように言った。
『大丈夫よ。人間だって皆が皆あいつ等みたいなわけじゃないのよ?』
『・・・・うん。分かってるよ。実際にアテナちゃんがいてくれてるもん・・・。』
『なら大丈夫ね?』
『でも、やっぱりキライなものは嫌い・・。
男はもっと嫌い・・・。』
アテナの服の裾を握って拗ねたように言うルナに苦笑して『分かってるわよ。』と言い、またルナの頭を優しく撫でた。
『暗くなる前に家を探すわよ。野宿はイヤでしょ?』
『ほら。』と言って差し出されたアテナの手をぎゅっと握り締めて、ルナは笑った。