君と見る夢の中は

□波乱
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深い深い夢を見た。
なんだかとても悲しい夢。



再び目が覚めて、体を起こしたらPCをいじってる片割れの背中が見えた。
その背中に淋しさを感じて、ぬいぐるみ片手に彼女に近寄る。

「、焔、」
「! 霰ねぇ おはよう」
「おはよう」

挨拶を交わして、後ろから抱きしめる。
ああ、なんだか落ち着いてきた。

「? どうしたの?」
「な〜んで〜もない♪」

もう一度ぎゅっとしてから離れる。ぬいぐるみを抱えなおし、ベットに戻る。
なんか体の節々が痛い気がするけど、気にしない!

「霰お嬢様、雷門夏未様がお見えになられています」
「へ?」

夏未?今から学校で会えるのに…
……俺、何かした?
とりあえず急いで着替えて夏未のいる応接室に向かった。





「夏未、おはよう」
「ごめんなさい、霰さん」
「!?」

開口一番、それ。さすがに驚きますよ?
とりあえず彼女が謝る原因を探す。

「夏未、どうしたの?」
「…だって、私は昨日貴女に無理を…」
「なぁ〜んだ、そのことか
大丈夫だよ。俺は元から体力ないからよくあることなの」

クシャリと、髪型が崩れない程度に頭を撫でる。
顔を上げた夏未と目が合ったから微笑むと、夏未も微笑み返してくれた。

「お詫びしてくれるんだったら、夏未と親友になりたい
サッカー部にFFの出場権を賭けた試合をやらせてほしい
あと、今後俺も試合に出れるようにライセンスがほしい」
「…欲張りね」

夏未はそう言いながら、小さな笑い声を漏らした。
そして大きく頷く。

「分かったわ、すべての条件を飲みましょう」
「ありがとう夏未!」
「〜〜!!// べ、別に貴女のためじゃなくってよ//」
「うん、大好きだよ!」
「Σ人の話を聞いていたのかしら!?!!」



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