君と見る夢の中は
□グッバイ平穏
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いろいろあった一年が過ぎ、双子は二年生へと進学した。そして一大イベント巻き起こることとなった。
「焔、聞いてくれ」
「どうしたの?霰ねぇ」
「彼氏が出来た」
「うそぉぉおぉぉおお!!!」
「冗談だ」
「なんだ冗談か」
そんな戯れ事をし、本題に入る。
「俺…クラス替えで夏未嬢と同じクラスになった」
時は遡ること約12時間前…
「霰ちゃんおはよう!」
「オハヨー、秋」
霰は上げていた顔を秋に向け、柔らかく微笑む。それから顔を貼紙へ戻す。
秋も同じように貼紙を見上げる。
その貼紙は、クラス替えの結果だった。
「秋は円堂と風丸と一緒だよ」
「霰ちゃんは…?」
「俺は隣。染岡と一緒」
腕を伸ばし、貼紙の上の方を指差す。秋もつられて目を上げる。
指差した先には、染岡の名前に並ぶ『不知火霰』の文字。
「そっか…」
「大丈夫、A組とB組は体育一緒だし、部活もあるし」
「…そうだね!」
落ち込んでいた秋が笑顔で頷く。
「円堂と秋はA、俺と染岡はB、半田はD
サッカー部は見事にバラけたな」
「そうね…
霰ちゃん、途中まで一緒に行きましょう?」
「もちろん♪」
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