君と見る夢の中は

□不思議な力
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「あ〜あ、焔行っちゃったよ」

一人残された霰は、窓から焔と跡部が乗り込んだ黒塗りの車を見送っていた。
この流れなら、自分も学校に行かなければと支度を始める。

「よっと」

どこをどう歩けばいいのかはググればいいだろう。
え、順応性が高い?そうでもなきゃ引きこもりの姉は勤められませんって

「…出たよ、雷門中υ」

どっちかって言うと歩いて行ける距離じゃない。
じゃあ車登校って奴か。いくらうちが財閥だとしても元の世界でも(滅多に)やったことないぞオイ。

ふと思い地図の縮尺を縮める。そして河川敷と雷雷軒の場所を確認。…帝国の場所も一応確認。

「行ってきま〜す」



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