□ダイキライなチョコケーキ
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「霰ねぇ、左京」
「ん?焔?」
「焔お嬢様?」
「ちょっとだけ、お話したいんだけどいいかな?」

焔のその言葉に、僕らは戸惑いながら頷いた。
彼女の目は、とても真剣だった。





焔の話を聞いた僕は、泣くことしか出来なかった。

「ごめ、焔…、気付いて、あげられなくて…」
「泣かないで、霰ねぇ… 過ぎた、ことだから」

焔はそう言って抱きしめてくれた。

「ね、焔、」
「なぁに?霰ねぇ」

代わりに、という訳じゃないけれど

「僕の話も、聞いてくれないかな?」


ダイキライなチョコケーキ
その訳を話そうか

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