□『サッカーやろうぜ!』
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「焔が足りない。」
「はいはい、これにハンコ頂戴」
「萩さん、俺一応君の上司なんだけど」
「でも俺のこと社員とか部下とかって思ってないでしょ?」
「だって友達だし」
「俺もそう思ってるから」

萩さんに渡された書類に目を通してからハンコを押す。うん、萩さんにこの仕事任せて良かった。

「あー、ストレス溜まるなぁー」
「ストレス溜まると仕事の効率下がるよ?」
「知ってる。サッカーしたい。サッカーやろうぜ。」
「そういうところは円堂みたいだね」
「勧誘の言葉が『サッカーやろうぜ!』だったからね、あれを聞き続ければ影響されるよ」
「確かに」

萩さんと会話しながらケータイを取り出して電話帳を漁る。そしてとある人物に電話。
それを切ってからもう一本別のところへ電話する。

「…うん、それじゃあね」
「ねぇ霰ちゃん」
「んー?」
「このスマフォの世の中、いつまで折り畳み式使うつもりなの?」
「さぁ?スマフォは上手く操作出来なくてイライラするし」
「あっそ」



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