□命のチカラ
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「…逃げて」

決戦の日、アタシは牢屋に行き、彼らの元にいた。

「焔先輩?」
「どういう事だ。」
「3分だけここのブレーカーを落とすわ。だからその間に逃げなさい。いい?今しかないの。」
「…分かった」
「茜さん、だったかしら?」
「はい…?」
「そのカメラで納められるだけ全てを納めてちょうだい?」
「え?」
「…じゃあ、健闘を祈るわ」

アタシは彼らの元を離れ、ブレーカーを数分だけ落とした。主電源のブレーカーを落としてから回復するまでおよそ3分。それまでの間で逃げるのは至難の技だがあの人達ならやれるだろう、そう思っていたのに…

「…空野さん」

1人だけ1年の女の子がカメラを守ろうとして捕まってしまった。それを怒った牙山は人質として牢屋にまた入れてしまったのだ。

「不知火。」
「…はい。」
「始めるぞ」
「……はい。」

僕はそのままスタジアムに連れて行かれ、雷門イレブンとの対面を果たした。


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