□金持彼女と庶民彼氏
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今日は久しぶりに霰、ジャッカルの三人で神奈川で遊ぶ。しばらく霰はこっちに来てねぇし、会うの楽しみだな。

「あれ?丸井先輩?ジャッカル先輩?」
「「!!!」」

声をかけられて振り返ると、ワカメと三強、詐欺師に紳士。つまりうちのレギュラー勢揃い。
…嫌な予感。

「俺達も一緒にいてもいい?」

やっぱり…orz





そのあと霰と合流して(幸村君と赤也が霰の私服を誉めまくっててなんかムカついた)、俺らはゲーセンに向かった。

「…………」
「霰?」
「にゃんこ、可愛い…」

霰が足を止めたのは、饅頭みたいな猫のぬいぐるみが積み重ねられたクレーンゲームの前だった。
霰はイキイキとしてかばんから財布を取り出し、二百円を投入した。

「ブンちゃん、俺らは先に奥へ行っとるぜよ」
「おう」

仁王と柳生、真田、柳はそう言って音ゲーの方へ向かった。

「あ…小銭、もうないや」
「両替機ならこっちにあったよ」
「行きましょ、霰さん!」

赤也と幸村君に手を引かれ、霰は両替機へ。俺とジャッカルはのんびりとそれに続く。

「ねぇブン太、あとどれくらいで取れると思う?」
「千円くらいじゃね?」
「そっか」

こんな時頼られる、幼なじみというポジションが嬉しく思う。
なんてほくそ笑んでると、嬉々とした霰となんとも言えない表情を浮かべた幸村君と赤也が振り返った。

「?」
「ジャッカル、早く行こ!取られちゃう」
「あ、ああυ」

ジャッカルの手を引いて霰はクレーンゲームに戻ってく。それに続いた幸村君と赤也がそろそろと俺に聞いた。

「ねぇ、ブン太、」
「なんだよぃ」
「霰さんの財布の中、諭吉ばっかだったんすけど…」
「で?」


ゼロの数
「変か?」
「いや…」
「丸井先輩って若干金銭感覚ズレてるんすね」
「確かに 霰に感化されたのかな?」



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