□金持彼女と庶民彼氏
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「大分綺麗になったわね!」
「なぁ、足りないもの買いに百均行こうぜ!」

という訳で、半田君の提案で百均に行くことになりました。

「で、足りないもんって?」
「木野の使うバインダーとか?」
「スポドリ入れるボトルとかいるだろ」
「霰ちゃんはどう思う?…霰ちゃん?」

百均に着いてから黙りっぱなしだった霰ちゃんを見ると、目を輝かせていた。

「秋っ、ここなぁに!?」
「? 百均よ?」
「ここがあの百均なの!?初めて来た…!」

そう言って笑った霰ちゃんの顔はキラキラ輝いていた。

「ちょっと単独行動してもいい?!」
「あっ、ああ…」
「おうっ、行ってこい!」

染岡君と円堂君の言葉に押されて、霰ちゃんはキラキラしたオーラを出したまま店内へ向かった。





「あれ?霰ちゃん何も買わないの?」
「ううん」

ニコニコとした霰ちゃんは会計に向かう。彼女の手には、何もない。

「すみませんっ、ここにあるもの全部下さい♪」

空気が、凍った気がした。


100均買い占め
「霰ちゃん、止めといた方がいいよ…?」
「そうだぞ不知火!百均のものって壊れやすいからな!」
「円堂、そういうことを言うのは止めような」



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