Please marry!
□命の芽生え
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「生理が来ない。」
「なっ… 女の子なんやからもっと恥じらいを持ちなさい」
謙也はそう言うと大きなため息をついた。
という訳で上記の理由で僕は雷門総合病院の産婦人科に来ていた。
「もう女の子なんて歳じゃないよ」
「女なんやからもっと恥じらいを持ちなさい」
「はーい」
「まぁええわ 診察するからそこ横なり、霰」
「はいはい」
◇
「霰おめっとさん、おめでたや」
「…え?マジで?」
「マジや」
手際よくカルテを書いていく謙也。その様子を見ながらまだぺったんこのお腹をさする。
「…最近旦那とどうなん?」
「へへ、順調だよ」
「そうか 幸せそうやな」
「うん、ありがとう」
命の芽生え
「謙也」
霰が帰ってから、白石が訪ねてきた。
「なんや、白石か」
「…大丈夫か?」
「…霰が幸せなら、俺はええねん」
「そうか」
「おん」
「…今日飯奢ったる」
「おおきに、白石」