君と見る夢の中は

□お約束!
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「みんな結局試合するのかー」

…となると、暇になる。
あ、あの人が青学の顧問の先生。よし、

「すみません」
「ん?」
「お邪魔しています、雷門中の不知火霰と言います」
「これはどうもご丁寧に。私は竜崎スミレだ
不知火、と言うと氷帝のマネージャーとの血縁者かい?」

竜崎先生は訝しげに私を見る。だろうなぁ

「はい、私は彼女の双子の姉です。
ところで、サッカーボールを貸していただけないでしょうか?」
「…サッカーボールを?」
「はい。私は雷門サッカー部に選手として所属しています
皆さんの試合が終わるまで一人で練習をしていようかと思いまして…」
「いいだろう」

その後倉庫まで行ってボールを出してもらう。
空気も入ってるし、雷門のとは違って整備がちゃんとなってる。

「…どうして、サッカーなんだい?」
「へ?」
「妹さんはマネージャーとはいえテニスをしている。
失礼だがあそこのサッカー部は弱小だろう? そこにいて君の力は伸びるのかい?」
「…彼らは、強くなりますよ。 今日の試合も4対3で勝ったと聞きました。
確実に、強くなってます」

ボールを見つめながら呟くように言う。
染岡が必殺技を完成させたと聞いた。豪炎寺との合体技も成功したと聞いた。
負けてられない。
昔の強がりや虚勢じゃなくて、心の強さが欲しい。だって、僕は、

「心が弱い人間だから…」
「?」
「FF地区予選への切符も手に入れた。これからが本番です。
優勝カップを握るのは…








「俺達、だよな」

!?!!」

背後からの声。驚いて振り向いてみれば僕とほぼ同時期に入った悪友でありライバルである染岡に半田がいた。

「ぇ、何で二人がここに…」
「円堂が行こうってな」

ハッとして、後ろの竜崎先生に断りを入れる。

「すっ、すみませんっ」
「大丈夫さ サッカー部の奴らが来ることはそちらの生徒会長から聞いている」

夏未の行動力がすごいと思いました。



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