†夢の入り口†

□†Unknown† コンクール用
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「い、やぁぁ!来ないでッ!!」



男はゆっくり近づいてくる。


すると、何かを話し始めた。


「.....は、森の洋....」


「えっ....?」

うまく聞き取れない。


恐怖を押し殺して、耳を立てる。



「此処は、森の、洋館。

 おま、えは閉じ込められた

 連れの、おt」









ガタンッ!!!!






「「!!?」」



不審な男と私は

いきなりの物音に驚いた。

相手にも、不測の出来事だったようだ。



「待って、いろ」


男はそう、呟くと

いかにも女の私には開けられなさそうな、

重い扉を押し開けた。




ギィィィィ....




重苦しい空気が、外へ流れていく。


「わ、私も、ついて行くっ!」


こんな所に一人は嫌だ。


「.....分かった。来、い」

男はしばらく考えた後、そう答えた。



「あ、ありがと。」



正直、ついて行くのはかなり不安だが、

こんな所にじっとしているのは嫌だし、

何より、何かが落ちた音がしたので

壊れている所から逃げられるかも。

そう思ったからだ。



考え事をしていると、

男がどんどん先に進んでいってしまっていた。


慌ててついて行くと

「此処、が音のした...所だと、思う」




「此処が.....。」


呟いて、辺りを見渡そうとすると


鉄の匂いが鼻にツンとした。


「な、何?この匂い。
 まるで、怪我した時みたいn....」






自分で言って、気づいた。

男は押し黙っている。





これは
















血の匂い、だと。
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