嘘だと言ってよハニー
□Because I have loved you
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6月31日、この日の朝を俺は一生忘れないだろう。
「潤くんおはよう」
「……ああ」
俺は佐藤潤、今年で16歳になる現役の高校生だ。
幼馴染みの博臣とこの高校に受験し、見事受かってまた一緒に通える事になった。
それは凄く嬉しいし、楽しみでもある。
「潤くん嬉しそーだね?何か良い事でもあった?」
「別に」
「潤くんそっけない…」
「……ごめん」
「あっ別に謝らなくていいよっ」
「………」
俺は、博臣の事が好きだ。
俺もこいつも男だが、それでも好きなんだと思う。
自覚したのは中学の時で、それからは態度も素っ気なくなってしまった。
やはり、意識してしまうのだ。
それが俺にとって悔しい、後悔と日々なっていく。
「…あのね、潤くん」
「ん?」
そう、それは本当に唐突だったのだ。
「俺、ね?」
「潤くんの事、好きみたいなんだ。」
夢かと、思った。