俺達の青春は鉄の味がしました。

□第3話 遅刻
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ピピピピピピピピ…







目覚ましの音が部屋に響く。


音のなる方を鬱陶しそうに手で軽く払えば、ガシャッ!という鈍い音。


ああ、またやっちまったと半分しか覚醒していない脳味噌を立ち上がらせ、粉々になった目覚まし時計を見つめる。


そうすれば自然と枕元に置いてあった携帯も目に入り、取り敢えずと時間を確認した。










7時30分だった。









…………。











「寝坊したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」














俺は平和島静雄、今年で2年生になる、来神学園の生徒だ。



来神学園では7時50分までに教室に入らなければ遅刻と見なされる。



ちなみに俺は徒歩通学で、俺の家から学校までには歩いて10分かかる。



何が言いたいか、解るか?








ぜ っ た い 遅 刻 す る っ て 事 だ !!








「何で目覚ましかける時間間違えてんだよ俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」



アホ過ぎる自分の行動を嘆きながら、制服に着替えリビングへと向かう。


うちの親は共働きな為に朝飯は作り置きしてあるのだ。



もう学校に行ってしまったのだろう、弟の姿はそこに無い。











って












何でこんな時に限ってしっかり朝飯作るかなぁ!?!?



いつもは何か買ってきたパンだったり、10秒メシ的なあれだったり酷いときはポッキーだった癖に!!



俺は急いで魚の骨を取りながら(てかとりづれーなこれ!!)味噌汁を啜る。


やべぇな…!!




もう40分じゃねーか…!!





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