俺達の青春は鉄の味がしました。
□第2話 腕相撲
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休み時間
いつも通り四人で雑談していた時の話だ。
「暇だねぇ」
「だな」
「何か面白い事してよシズちゃん!」
「五月蝿ぇチビ」
「ホント死ねよシズちゃん」
「あんだと!?」
「あ、そうだ」
「腕相撲しよう」
「唐突だな!!」
何故か臨也が腕相撲をやろうと言い出した。本当に何故だろうか…。
「でも腕相撲弱いぞ俺」
「でもドタチン!新羅には勝てるでしょ?」
「うん、僕マジで弱いよ」
「じゃあやるか岸谷」
まぁ…岸谷くらいならな。
てかこの勝負普通に静雄優勝だろ…。
臨也は腕細いわりに腕相撲得意なんだよな確か。
「門田くんいいよ」
「おう」
岸谷と向かい合い机の上で手を握り合う。
「レディー……ファイっ!!」ダンッ
「…………」
「…………」
瞬殺だった。
「だから言ったじゃん…あー腕折れる…」
「折れねぇよ」