頂き物

□怖いものくらいあるんです。
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・激しくキャラ崩壊













「…うわっ、シズちゃん何見てんの?」

「なにって…なんかよくわかんねぇけど、絶叫ホラー特集っつうやつ。」


それは、臨也の家で夏に人気のホラー特集を見ているときだった。



「…なに、そんなの好きなのシズちゃん。」

「別な好きなわけじゃねぇけど、暇だからよ。臨也も見るか?」

「まぁ…いいけど、」


俺はこの時、臨也の意外すぎる一面を見ることになるとは、欠片も思ってはいなかった――…














「ああああああああああっ!!?」

「るせぇよ!!耳元で叫ぶんじゃねぇ!!」

「だ、だってあそこに手がある、よ、うわああっ!!」



二人でホラー特集を見て早5分、なぜこうなった。
最初の方は余裕ぶって見ていた臨也は、いつの間にか顔を青くさせ、ついには涙目で叫んでいる始末だ。


「…なんだよ、お前意外とこういうの苦手なのか。」

「…違うもん、平気だから」

「じゃあ何そんなにびびってんだよ。」

「………。」


言い返す言葉がないらしい。
まぁ事実だから仕方ないか。



「うわ、あ、ぁシズちゃんあれ怖いって…っ!」


テレビの画面に指さしながら、俺の方に擦り寄ってくる。


…なんだこいつ。ちょっと可愛い。



「…そういや、こういうの見てると寄ってくるって言うよなぁ。」

「ちょっと、なんでそんなこというのさ!!」


涙目で訴える臨也。
それを見てると何だか顔がにやつく。


「手前も可愛いとこあんじゃねぇか。」

「うるさいな…、黙ってよ。」



そんな臨也に、少し胸が高鳴ったのは、言わないでおく。



(こんな時くらい素直になりゃいいのに)
(うわあああ!シズちゃん助けてっ!)
(…素直なのか違うのかわかんねぇな)















*
花火様との相互記念小説、リク「静→(←)臨でおばけが怖い臨也さん」でした!
えー…と、すみませんただの静臨になっちゃいました←
まったく静→(←)臨の要素がないものに…、申し訳ないです><
返品可です!お持ち帰りは花火様のみです。
相互感謝です!

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