企画提出

□そしてお約束に始まる物語
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和田の人設定企画『裏切りの、』へと提出させて頂きました。

オールキャラです。

※和田の人設定です。

















これは裏切りの物語。





「「「待てぇぇぇ!!」」」

「待てと言われて待つ馬鹿は居ないよ帝人くん!!杏里ちゃん!!和田くんっ!!」


軽快なリズムで走り去る黒いコートの男を夢中で追いかける3人の高校生。






「畜生…いざやさんめ…っ僕らがカラオケで楽しんでいる所を邪魔しやがって!!」

「私…帝人の歌楽しみにしてたのに…っ」

「帝人と杏里は裏から回れっ!!俺がいざやさんを追いかける」

「「和田!!」」


和田と呼ばれた茶髪の少年は親指を立ててウインクをした。

それを合図にしたかの様に二人の男女、帝人と杏里が裏へと回る。


これが池袋の、いつも通りの日常風景だった。









「やっと追い詰たぜ…いざやさん」
「大人しく降参して下さい!!」
「ここまでですね」


作戦は上手くいったようで3人はいざやくんを追い詰めていた。

和田がいざやくんをこづく、その反動でいざやくんが尻餅をつく。


いざやくんが何故かM字開脚の体制になった、本当に何故だろう。




「ま、俺が君達に負けるなんてありえないけどね〜」
「いつも負けてる癖に何言ってんだ…」
「五万円あげよっか?金なら山程あるし」
「さすがボンボン、でもお前を気絶させて財布ごと奪った方が楽だ。」
「うわ…さいあく」



いざやくんが皮肉っぽく舌を打つ、しかし次の瞬間楽しそうに口元を歪ませた。



「…?何笑ってんだよ」
「ねぇ…帝人くん」








「危ないよ?」







その一言で3人はある事に勘づき、冷や汗を垂らす。



………まさか!!






その、まさかだ




ガシャァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!




勢い良く飛んできたのはもう廃棄物と化した大きめの冷蔵庫。












「……シズちゃんナイスタイミーング」



金髪バーテン服にサングラスの、背の高い男が立っていた。




「「「………ッ!」」」



一気に高まる緊張感。





「いざやくん…またやられてんのか」
「うん!シズちゃん助けて!」
「しゃーねーな…」



シズちゃんと呼ばれた男はいざやくんの前に立ち、再び冷蔵庫を持ち上げる。





「覚悟はいいか?手前ら」

「「「………っ」」」

「シズちゃんやっちゃってー♪」

「おう」




シズちゃんが目を光らせ冷蔵庫を持ち上げる。



(………まずい!!)




「和田!!園原さん!!一先ずここはさいモンを頼るしかない!!」

「解りました」

「おう!!」



シズちゃんには勝てないと判断した3人は方向転換して地面を蹴った。










一方その頃



「あっ!!あれいざいざじゃない?」
「本当っすか?あー…今日も静雄さんをこき使って…」
「シズちゃん転職すればいいのにね」
「いくら静雄さんでも不況には勝てないって訳ですよねー…」
「ねー」


ズズッ



窓の外を見ながら、互いに持っている人形同士を何故かキスさせているカップルらしい二人と、その横でラーメンを啜っている帽子を被った大柄の男。


「ん、大将この新作ラーメン中々うまいな。」

「…っ門田さんに誉めて貰えるなんて…!!恐縮です!!」

「これからも頑張れよ」
「はい!!」

「ねーねーどたちん!!またいざいざがー」

「…臨也の奴、しょうがねーな。」

「門田さん!!狩沢さんあれ!!」

「「!?」」

「あっ…」


3人の目線の先にはヘルメットを被ったライダー服の女性と、不思議な風格を持った医者の様な男だった。


「森羅に…あのライダー…」




「こりゃあ…一波乱おきそうだな。」




門田はその二人を睨み付け、財布を開く。


「大将、お勘定」

「あいよ」

「狩沢、遊馬崎、行くぞ」

「「はーい」」


二人は仲良く返事をして門田の両脇に並ぶ、


門田は二人をひょいっと持ち上げ、走りだした。


※ちなみに渡草はログアウトしました。
















「ねぇ、君は解るかい?僕がどれだけ君を愛しているか…」

「…………」

「……ははっ!!まぁいいさ!!」



「もうすぐ解ると思うからね」



そう言って笑う、白衣の男の広げた手から光が溢れだした気がした。













「…という訳でさいモン!!力を貸して欲しいんだ!!」

「オォ、解ッタヨー、俺、友達、助ケル」

「ありがとうさいモン!!」

帝人達が頼ったのは、さいモンという黒人の男だった。


「さいモンが居れば静雄さんなんて目じゃないね!!」

「帝人!来たぞ…」



和田の目線の先にはいざやくんを護衛しながらも剣を構え、こちらを睨み付けているシズちゃんが居た。



「な…何あの剣!!」
「冷蔵剣だ」
「「冷蔵剣!?」」

和田がひきつった笑みで説明を始めた。

「静雄さんの武器だよ、冷蔵庫が剣になった姿らしい。」
「冷蔵庫が…」




「さいモン!!今日こそ手前を殺すッ!」



さいモンを見た瞬間、シズちゃんの目の色が怒りに溢れた。



「シズちゃんほんとさいモン嫌いだよねー」
「あいつは俺の敵なんだよ!!」


「……っさいモン!!園原さん!!和田!!」



「行くよ!」








シズちゃんとさいモンが激突するまであとー


森羅が謎の魔方陣を発動させるまであとー


帝人が池袋の裏の闇に気付くまであとー




和田が意味深に笑うまであとー







これは裏切りの物語。

裏切りの和田の、物語。




end


和田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

…こほん、和田の人設定大好きなので書いててとても楽しかったです!!

素敵な企画に参加させて頂きありがとうございましたっ!!

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