企画提出

□お留守番はイヤなの
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企画サイト『×折原うさ也』に提出させて頂きました。

静雄×うさ也です!!

※半獣化及び別人警報注意
















「うー!!いやいやいや!!シズちゃん行っちゃだめ!!」

「しょうがないだろ、仕事なんだから…」

「だめ!!」



俺は平和島静雄、池袋で取り立て屋の仕事をしている。


そして現在俺に引っ付いてごちゃごちゃ言ってるのは俺が飼っているうさぎ…つーか

今更ながらうさぎじゃないよなぁ…これ。



ぴょこん、と生えた白い耳と丸いしっぽ。赤い瞳。

そこまでは普通のうさぎと一緒なのだが…。


....
体は人間なんだよなぁ…。













臨也は俺の家の前に捨てられていた自称:うさぎ、だ。


前の飼い主には思い入れは無いらしく、うちに来るかと言えば簡単に俺を許した。


こんな我が儘だとは思わなかったが…。



「だって…シズちゃん帰ってくるの遅いんだもんっ!!さびしいよぉ…」

「だから電話使っても良いって言ってるだろーが、寂しくなったらかけろ。」

「…う」

「なるべく早く帰って来るから…、な?」

「……はぁい」

「いいこだな、臨也」

「ん」



今日も何とか臨也に流されずにすんだ。

最初の方は俺が折れる事が多く、仕事に行けないばっかりだったからな…。

ま…一緒に居るうちに扱いに慣れてきたって訳だ。


「いってらっしゃい」

「おう」

「早く帰ってこないとだめなんだからねっ」

「はいはい」



半ば呆れ気味に微笑みながらドアを閉めた。

















プルルルルルルルルル



「………」
「静雄、また携帯鳴ってるぞ」
「……すいません」



だからって…

これで138回目なんだが!?





ぴっ



「お『シズちゃんシズちゃん…っまだ!?遅いよーっ…ばかばか』

「………あのよぉ!!かけてもいいとは言ったが限度があんだろーが!!」

『………だってシズちゃん、さびしいよ…』

「もうすぐ終わるからよ…!」

『……ほんと?』

「あぁ」

『ん…じゃーまつ…』

「もうかけてくんなよ」


ぴっ





「………」





プルルルルルルルルル



「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


















ガチャッ!!


「おい臨也!!!!」


あの後何回も鳴った着信音を無視し、仕事を早めに切り上げ、自宅のドアを乱暴に開いた。


無論、俺は半分キレていた。




「手前何なんだよ!!何度も何度も何度も仕事中にっ」


けれど

その怒りも5秒後には覚めた。

何故なら…。




「…シズちゃん!!」

「シズちゃんシズちゃん!!」








「おかえりなさいっシズちゃん!!」



「…………っ!!」





両手を広げた臨也はそう言って、ふにゃりと笑うのだ。




あぁもう畜生…。


可愛いんだよ畜生…っ。










俺は今日もコイツに甘い。




end


書いててすっごく楽しかったです!!

うさ也さん天使!

素敵な企画に参加させて頂きありがとうございましたっ。

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