短編

□いざにゃんほら!!こっちこっち!!
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タイトル通り1度はやってみたかったネタ。

半獣化注意。

臨也さん総受け。












「こんちわー」

「紀田くん!?紀田くーん!!」

「臨也さ……ん!?」


いつも通り臨也さんの事務所に行き、ドアを開けたら、いつもと違い過ぎるものが目の前に飛び込んで来た。

黒い、猫耳に

黒い、…しっぽ?


「どうしよう紀田くん!!朝起きたら生えてた!!」
「ね…」
「ね?」

「猫だ……!!」
「そうだよ!!」



「確かににゃーさん好きだけどさー、自分がなってもね…しかも半端な…」
「そう…ですか、日頃の行いが悪いんじゃないですか。」
「うわ!!紀田くん酷い!!」

そう言って拗ねる臨也さんの耳がぺたんと倒れる。


……悶絶可愛いいんすけど。何この人。


なんなんですかなんできゅうにねこなんですかばかなんですか!!

てか落ち着けよ俺!!

「……でもその姿なら猫も寄ってきやすいんじゃないんですかー」
「ほんと!?」

「え…」

冗談のつもりだったんだけど。

「お、俺出掛けてくる!!」
「ちょ!?いざや、さ」


ぱたぱたぱた…




「…………………………………………………………………はぁ」


自分で墓穴掘るなよ…俺












「朝起きたら生えてたって…漫画かよ」
「もー最悪だよね、絶対新羅が原因な気がする。」
「かもな…」
「ちょっとぉ!!イザイザ可愛いんだけど!!ゆまっち!!」
「了解っす狩沢さん!!しっかりこのフィルムに納めるっすよ!!」
「五万円でいいよ。」
「「高っ!!」」
「お前ら…」

久し振りに会った臨也には何故か猫耳が生えていた。

あ、一応しっぽもな。


……まぁ、似合ってるっちゃ、似合って…、

……何でもねぇ。


「だから今から新羅を殺しに行こうと思うんだ。」
「殺すのはやめとけ…」
「やっだぁ!!イザイザヤンデレ!?」
「ヤンデレ猫耳美青年…新たな道に目覚めそうっす!!」
「お前ら少し黙ってろ…」

「相変わらず二人は面白いなぁ…」

「ドタチン、俺そろそろ行くねー」
「あ、あぁ」
「まったねー!!」
「………っ」

臨也は無邪気な笑みで俺達にぶんぶんと手を振りながら去っていった。

「何かドタチン顔赤い」












「……で、何で私が無実の罪を着せられなきゃいけないのかな」
「こういうのは大体全部お前が原因だろ、他サイト様でも大体そうじゃないか」
「でも今回は俺も君も前日に会ったりはしてないし、何も飲ませてない。てかそんな薬自体持ってないしね。」
「んーそっか……ごめんね」
「臨也って謝るんだ」
「刺すぞお前」


全く…ドアを開けていきなり「死ねぇ!!新羅!!」ってナイフを突き付けられた時は流石にびびった。

…いやーそれにしても可愛いな、似合い過ぎだろ臨也………。

まぁ元から猫っぽいしね…。


『臨也!?何だその耳は!?』
「あ、セルティおかえり」
「運び屋邪魔してるよ」
『質問に答えろ!!』
「いや…何か朝起きたら生えてて…」
『……かわいい!!』
「「えっ?」」
『臨也かわいい!!』
「「ええぇぇぇ!!」」

……まぁセルティの言う通りだけどね、でもここまではっきり言うセルティに少し驚いた。

臨也は鈍いくせにこうゆうはっきりした意見は苦手だからなぁ。

ほら、顔赤くしちゃって…。


「……か、かわいいって…ばかじゃない?俺……男なのにっ」


……………。



「よし、今から3Pだ」
「新羅ってほんと死んだ方がいいよ」













「い…いざやさん!?」
「あ…帝人くんに杏里ちゃん。」
「…こんにちは」
「てっていうかどうしたんですか…その耳…」
「何か朝から生えててさ…困っちゃうよね…」
「は、はぁ…」

ヤバい臨也さん可愛い。

てかこの姿で池袋を歩き回ってたんだよな…。

そう思うと何か悔しい。

「………似合ってます」
「あ、杏里ちゃん?」

……園原さん!?


「可愛いですよ、臨也さん。」

にこっ…

「「…………っ」」
「…あ、ありがとねっ」
「いえ」

園原さん男前過ぎるよ!!
ぼっ…僕も…

「いじゃっ…いざやさん!!」
ヤバい噛んだ!!


「可愛い……です。」
「………」

「あ…りがとね」
「……!!」

いざやさん、わらった…
「じゃねぇ」
「あ、はい!!」
「さようなら…」


「「…………」」

臨也さんと別れ、園原さんと顔を見合わせる。



「……可愛いかったね」
「……ですね」

















「あ、やば…」

目的を忘れていた事に気付き、しょうがないから新宿に帰ろうとした所で、

……1番会いたくない奴に出逢ってしまった。

「さいあく…」

どうしよう絶対馬鹿にされるじゃんか…。

……。

「……………」
「……………」


………ん?



「シズちゃん?」
「…………………っ!!いっいざ…や」
「な、何さ」


顔真っ赤になるまで怒ることしたっけ…俺。

「手前ェ…っなんだその耳…と、しっぽ」
「………朝起きたら生えてたんだよ!!」
「……そ、かよ」
「え?」


「…………じゃ、じゃあ俺は行くよ?」
「………あ、ああ」
「……っ!?」

なにこれ、こわい

「じゃ、じゃーね!!」

取り敢えずダッシュした。

………シズちゃんどうしたのかな。








「…………、」

「……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」






「何で似合ってんだよノミ蟲の癖に!!」















「ただいまー」
「おかえり」
「…おかえりなさい」
「結局にゃーさんには会えなかったよー」
「そうですか」


「あ、波江にはまだ見せて無かったねー、びっくりした?」
「紀田に聞いたわ」
「………きだくーん」
「すいません」


「でもどう?似合うかい?」
「似合うけど、いつもの貴方の方がいいわね」

「……っなっなみ」
「冗談よ」

「波江のばか!!」




end

1番の男前は波江さんなのでした。

波江さん正臣くんのことなんて呼んでんだろ…

次の日には戻っていたそうです。

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