短編

□気づけばかしね
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シズ→→イザ

このサイトの臨也さんは鈍いです。

キャラ崩壊注意(主にシズちゃん)











いきなりだが、俺、平和島静雄には好きな奴が居る。




「げっ…シズちゃん」


それが目の前に居るこのノミ蟲野郎こと折原臨也だ。

臨也とは高校時代からの付き合いで、毎日殺し合いをしていた犬猿の中だったのだが…。

いつしか俺はそんな臨也に惚れていたようで……それに気付いたのは遂最近だった。


「げっ…とは何だよ…?いーーざぁーーやぁくんよぉ…?」
「やだなぁ、シズちゃん解ってるくせに」


……そしてこいつは本当に鈍い。


「……何さ?」
「いっ…いや」

いつの間にか見つめている事に気付き慌てて目を反らした。


こいつは知らないのだろう、俺とこいつが会うたびに俺の鼓動は高まり、たまに何かムラッと感じたりする事をこいつは知らないのだ。


……いや後半は知られなくていいな、うん。


とにかく、こいつは鈍い。周りにもこいつを狙ってる奴が何人か居るが気付いた事がねぇ(俺が知る限りでは)。


だから、今日こそは俺の気持ちに気付かせてやる。




「臨也」
「……急に何さ?」
「おっ…俺よぉ……………………………………………」




「好きな奴………居んだよ」
「へぇ?」




な、


なんだ………と?

俺……好きな奴が居るんだぞ!?しかもいきなり出した話題がそれだぞ!?

普通「シズちゃん好きな人居んの!?まじ!?まじか!?ちょ、おーしーえーろーよぉー!!」

で、内心
(もしかして……俺…とか?いや無いか……で、でも…)


とか思うだろ!?お決まりのパターンじゃねーか!? そーゆうのが意識するきっかけになったりするだろ!?









「へぇ?」て






せめて5文字以上使えよふざけてんのかぁぁぁ!!

無関心にも程があるだろ!そんなに嫌いか俺が…


…そういや嫌いか



よし、気を取り直そう、戻ってこい平和島静雄。

「で、誰なの?」良かった!少しは興味持った!
「………まだわかんねぇのかテメェは」



低音ヴォイスで意味深に言う。





………これは来ただろ。来ただろノミ蟲ゴラァ!!

流石のCNN(超鈍いノミ蟲の略)のお前でもこれは流石に気付くだろ!!

「全然解らないけど」







え?

……まじかお前?

それでも情報屋の折原臨也かお前


え…

まじかお前(2回目)




『もうはっきり言えよ』だぁ?

無理に決まってんだろ根畜生!!


「シズちゃん…?」
上目遣いで俺を見るなぁぁぁぁぁ!!!!ムラムラするだろーが!!

「…〜っ!!」


ここは、やっぱり…言うべきか……。

実は薄々気付いてたんだ、こいつは直接言わなきゃ気付かない……そんなノミ蟲だって…。


いや無理無理無理そんな急に……こっ…心の準備が……。



何か…皆の声が聞こえる気がする…。

『静雄頑張れ』
トムさん…

『応援してるよ兄さん』
幽……

『先輩』『私がついてるぞ静雄』
ヴァローナ…セルティ…

『勇気を出せ』



…誰だ今の


「いっ…いざや!!」
「なっ…何」


「俺と付き合ってくれ!!」

いっ…言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうらっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁげほっむ、むせた!!
いや、でも言った!!俺ナイス!!


「何処に?」
「お約束きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」



……ですよねー





「臨也、この恋叶わねぇかも」
「ざまぁ」



end


シズちゃんごめん…
悪気は無いんだ…

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