さびしいけどすきなんだ
□「え…?」
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しね、
なんて
いうな、 ばかいざや
銭湯をあがると臨也がフルーツ牛乳を持って待っていてくれた。
「はい!しずちゃん!」
「おう、さんきゅ」
扇風機で涼みながら二人で乾杯する。
「やっぱ風呂上がりはこれだよな!!」
「しずちゃんよく牛乳飲むの?」
「おう、」
「だから背大きいんだねー、いいな、俺も大きくなりたい…」
「俺はそのままでいいと思うけど…」
「そ…そう?」
臨也の頭に手をぽんと置く。
「これくらいが丁度いい。」
「…………っ、」
「…………しずちゃんのばーか」
そうゆって臨也は俺の服の裾を掴んだ。
………前から気になっている事がある。
今、俺の服の裾を掴んでいる左手の手首に、包帯がぐるぐる巻いてある事だ。
包帯は出会った時から巻いてあって、その時は聞くタイミングを逃したので聞けず仕舞いだった。
「なぁ臨也、1つ聞いていいか?」
「何?」
「その腕に巻いてある包帯何だ?」