さびしいけどすきなんだ

□「少しぐらい我慢しろよ」
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死んだらいいよ
死んで俺なんか忘れてよ

うっせーお前の事忘れるくらいなら死ぬ

















小鳥の鳴き声が煩わしい。

「………ん」
「あ…おはよ臨也」
「…しうちゃ…おはよ…」
「お、おう」
「………あ!もしかして俺ずっと寝てた…!?」
「まぁ…そうだな」
「し、しずちゃんごめん」
「別に大丈夫だ」
「ほんとしずちゃん男前ー…」
「そ、そか」

素直に思ったことを告げたらまたしずちゃんは目を反らしてしまった。

恥ずかしいのかな?


「う…寝たら汗かいた…風呂入りたい」
「少しぐらい我慢しろよ」
「無理」
「お前な…」

完全に目が覚め、脳が働いていくのを感じる。


「ねーねーしずちゃん銭湯かどっか行かない?」
「……しょうがねーな」
「やった!!しずちゃん大好き!!」
「………っば、ばかじゃねーのお前!!」

顔赤くしちゃって…しずちゃん可愛いな〜

「でも銭湯とかって何処にあるんだろうね。」
「無計画かよ…」
「家出自体が無計画のしずちゃんに言われたくない…」

「てかしずちゃんは何で家出なんかしたの?」
「………」

「家に嫌気が刺したっつーか……まぁ勢いだよな………」
「あは!!しずちゃんらしい!!」
「うっせー」



「臨也はどうなんだよ?」





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