さびしいけどすきなんだ

□「じゃあ…少しだけ」
1ページ/3ページ




どうやって死ぬか考えるくらいなら明日の為に精々生きろよ、馬鹿

















「お腹すいた…」
「……あぁ」
「ご飯…どうしようね」


どれくらいの時間がたったのだろうか。

あれだけ泣いていた臨也もいつの間にか泣き止んでいて、飯の心配をする始末。

「そういやしずちゃんはお金とか持ってるの?」
「いや…飛び出して来たから」
「えー無計画過ぎるよ!!馬鹿しずちゃん!!」
「なんだと!?」


さっきまでの雰囲気は何処へ行ったのか…

つか、馬鹿って何だ馬鹿って!!

「よし、じゃあ今日は俺がしずちゃんの分も奢ってやろう!!」
「えっ…今日は?」
「何だよ不満?」
「い、いやそうじゃなくて…」
「………?」

今日は、って事は…これからも一緒という事だろうか。

そう思うと何だか嬉しくなってきて、俺は笑顔で 「何でもねぇよ」と言った。


「…っ…しずちゃん笑った」
「え?」
「な、んでもないよ!!」
「…臨也顔赤い」
「そ、そんな事ないし」



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ