さびしいけどすきなんだ
□「じゃあ…少しだけ」
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どうやって死ぬか考えるくらいなら明日の為に精々生きろよ、馬鹿
「お腹すいた…」
「……あぁ」
「ご飯…どうしようね」
どれくらいの時間がたったのだろうか。
あれだけ泣いていた臨也もいつの間にか泣き止んでいて、飯の心配をする始末。
「そういやしずちゃんはお金とか持ってるの?」
「いや…飛び出して来たから」
「えー無計画過ぎるよ!!馬鹿しずちゃん!!」
「なんだと!?」
さっきまでの雰囲気は何処へ行ったのか…
つか、馬鹿って何だ馬鹿って!!
「よし、じゃあ今日は俺がしずちゃんの分も奢ってやろう!!」
「えっ…今日は?」
「何だよ不満?」
「い、いやそうじゃなくて…」
「………?」
今日は、って事は…これからも一緒という事だろうか。
そう思うと何だか嬉しくなってきて、俺は笑顔で 「何でもねぇよ」と言った。
「…っ…しずちゃん笑った」
「え?」
「な、んでもないよ!!」
「…臨也顔赤い」
「そ、そんな事ないし」