君がため

□税金泥棒はいけません
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『………無い』


「悠さん?どうかしたんですか?」






たまたま台所へとやってきた新八に俺の呟きが聞こえたようで






『あぁ…冷蔵庫の中がイチゴ牛乳と賞味期限が切れた卵しか入っていない。…お前等どんな生活してるんだ?』



「アハハ…」




そんな俺の問いに色々含みのある苦笑いを返す新八を見て何かを覚り、今まで苦労してきたのだなと心の底から同情し



『ハァ〜…仕方ない。ちょっくら買い物に行って来るか』


「え?」





そう言うや否、必要最低限な物だけを持って玄関へと向かう俺に慌てて後に付いて来て「僕も行きます!」と言われ、特に断る理由もないので玄関の外で来るのを待った
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