3年Z組

□白衣の男此処に在り
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コチコチと時計の針の音だけが響く中、サボりにサボっていた為、数日分の仕事という名の書類整理をしているとガラガラと扉が開く音が聞こえて視線を向けるとタバコを銜え、白衣を着た男が立っていた。





「よ〜。真面目に仕事やってっか?」






『お前はそんな事を言う為だけに此処に来たのか?』





「いやさ、今日は午後まで授業ねェからよ〜。暇で暇で仕方ないわけよ」




『だから?』






「悠くんに相手してもらおっかな〜?って思ってさ」





そう言いながら俺の横まで移動してきた銀八。椅子に座っているので自然と見上げる形になる。
それなりの付き合いなのでこの先の状況が安易に分かってしまい小さく溜息ついていると、段々近く銀八の顔。‘やっぱり’と心の中で思いながらも、さすがにマズイと感じて頭を軽く叩いてやった。




「イテッ!!」






『何朝っぱらから盛ってんだ』






「だって悠くん見てたらついムラムラ〜ってね?」





『ね?じゃねーよバカが。そんなにヤリてーなら他所あたれや』





「それは無理だ。俺ァ悠くんじゃねーと起たねェもん」






『・・・・起つってお前なぁ…俺ァ男だ』






「男とか女とかじゃなくて悠だから、だよ」






『そうかよ…。まァなんだ、そんな暇してんならちょっと手伝えや』






このままの流れだと本当にソッチの方向へといきかねないと判断し、早急に手を打つべく書類の山を銀八の目の前に差し出し。
すると見る見るうち頬を引き攣らせるコイツを逃がすまいと耳元で甘く囁くような声色で‘手伝って、くれるよな?’と言うと金魚みたいに顔を真っ赤にしてコクコクと頷く銀八。






『じゃ、そっち頼んだぞ』









「(ッ〜〜〜嵌められた////)」
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