迷い道
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─あれ・・・これって・・・
「きはちろー。あやめは大きくなったらきはちろーのおよめさんになりたい!」
「うん!やくそくだよ?ずっとずっといっしょだからね?だあいすき!」
「あやめもきはちろーがだあいすき!」
町はずれの小高い丘の上で、小さな手を背中に回してきゅっと抱き合っている。
─ああ、小さい時の僕とあやめだ・・・
「・・・・・・・・。」
「喜八郎。泣かないでよ。一年だけだから。」
─僕が泣いてる・・・。そうか、あの時・・・
「待ってるからね。」
思いが重なる
、その前に
「っっ!!・・・・・夢・・・懐かしいな・・・。」
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