迷い道

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「あやめちゃんに好きな人がいないか調べてみないか?」

「まさか、本人に聞くの?」

「聞いてみる?」

「よし!じゃあ俺が聞く!」


例の如く兵助達の部屋で話していると、ガタンと八左ヱ門が意気込んで立ちあがったので、三人はそれに続いた。

















「と、言うわけで、好きな人いるの?」

「なにが、と言うわけで。なの?」


近くを歩いていたくのたまの子に、あやめを呼んでもらったはいいが、経緯を話さず聞いたら思いっきり怪しまれてしまった。


「いや、ほら最近あの佐之助とかって奴との噂もあるし、でもあやめって今まで告白とか全部断ってるて聞いてるから、友人として気になってだな。」


「ふーん・・・・・。」


目を細めて思いっきり怪しんでます。と言う視線を向けてくる。


「で、どうなんだ?」


「・・・・・いるよ。だから今まで全部断ってた。」



「「「「!!!」」」」



やっぱりそうか。と納得する反面、三郎の事もあって、いないと言う答えを期待していただけに落胆は隠せない。


「もーなんなの?因みにみんなじゃないから安心してね?」


安心していいのか落ち込むべきところなのかは分からないが、その"みんな"とは、ここにいる"みんな"なのだろうか、それともいつものメンバーである三郎を含めた"みんな"なのか、それを聞く勇気を四人は持ち合わせていなかった。



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