白の花束 BOOK

□始まり
1ページ/4ページ






私には両親と一緒に過ごした思い出が少ない。




私の家はお金持ちってわけではなかったから、

父親も母親も忙しそうに毎日働いていた。

休日なんてめったになかった。



そんなに忙しい中で両親は時間があくと、いつも一緒に遊んでくれていた。


だから、寂しいなんて感じたことは一度もなかった。







確かに暮らしは楽ではなかった。

でも・・・幸せだった。




この幸せがずっと続くと思っていた。


_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ