白の花束 BOOK
□始まり
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「あれ?なんだろ?」
見つけたのは白い猫だった。
「わ!かわいい!」
私は嬉しくなり、
「ふわふわ〜♪」
近づいてそっと手を触れようとした瞬間・・・
ガリッ
「痛っ?!」
一瞬の出来事。
右手に走る痛み。
―一瞬だけ、猫と目があった気がした
たいした傷ではなかったけれど、驚いたのと痛さで泣きだす。
そして・・・
泣きやみ、落ち着いた時に気付いた。
「・・・猫・・・?」
地面に倒れているそれは・・・・・真っ赤な猫だった。
その時、私の中の何かがあることを知った。
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