猫の噺

□好きなもの
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ある日の昼休みにて。


りん『ねぇねえ風ちゃんッ、』
 クリームパンにジャムを塗りたくっているりんが、ネギとミョウガまみれのざるそばを無心で食い続ける風月に話しかけた。

風月『…んー?』

妖『風月、ナニソレ。お前、人間?』

 風月のそばを見ながら妖が顔を歪めた。

氷『つーか妖、お前こそなんだそれ。』

 …妖のラーメン(かまぼこのみ山盛り)を見て呆れる氷。

妖『いーだろー♪名付けて【めっちゃかまぼこベリーストロング盛り】だ
 キラキラしながら言う妖。本当に嬉しそうだ。

氷竜『ネーミングセンス悪っ。』

キリィ『ねぇねえ竜ちゃんきいて〜』
ルイ『きいて〜』

竜『………………………何。』

双子『『ヒマ。』』
竜『奇遇だな、俺もヒマだ。なんつーかさ…』
氷『平凡すぎてヒマなんだよなー。俺平凡嫌いだし。』

双子『『でしょおー?どうしたらいいかなー?』』

風月『何言ってんだよお前ら。平凡が一番だろ。』
 そばを食べ終わったらしき風月が呆れた顔で言う。

りん『ねぇねえ竜ちゃんきいてよぉ〜』
 若干拗ねかかっているりん。口の周りがクリームやらなんやらでベッチャベチャだ。

竜『何?面白くなかったら刺す。』
 …目が本気だ。

りん『Σえぇっダメだょ竜ちゃん、痛いこと言わないでよぉ〜ゴハン中だょっ。…間違って妄想したらどぅ責任とってくれるのぉ〜?(笑』

妖『え、りんお前そっち?そっちなわけ?』
風月『どっちだよ。』

竜『面白くない。却下。』

りん『違うょ、それじゃないのぉだからぁっ!竜ちゃんコレ書いてぇ〜

 ピンク色の紙を何枚か出すりん。双子がすかさず紙にくいつく。

双子『『なにこれぇ〜。ウケる〜w』』

竜『なんだそれ。』
りん『友達手帳だょっみんな書いて書いてぇ

 みんなに一枚ずつ配るりん。自分のも持ってきているようだ。

妖『【私の名前は…】?…じゃあ、【ミケランジェロ・マックス強烈】で。』

 書き書き…

りん『ぇ〜。ちゃんと書いてよぉ。』

妖『ええーっ。』
竜『書けよ。』
氷『良いんじゃね?あいつの名前次から【ミケランジェロ・マックス強烈】で。』

妖『…やっぱちゃんと書くわー。』


キリィ『好きなもの?ルイはなんて書く〜?』
ルイ『…好きなもの?』
キリィ『うん』

ルイ『…キリィ。』
キリィ『やっぱ?でもできれば人のトコ書いてぇ。』
ルイ『…りょーかい。』


 
風月『なんだあれ…(絶句』
氷『気にすんな。』
妖『なんかうらやましー』
 氷をチラチラ見る。

氷『去ねやお前マジキモイ』
妖『ひどっ』


 
 

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